さよなら、ひよちゃん

みなけんの入り口横に(ひいらぎ)の木を植えているんですが、今の時期は黒い実がたくさんなります。
その実を食べにちょくちょく鳥がやって来るんですが、昨日は朝からひよどりが来ていました。

いつもだったら、近づくとすぐに逃げていくんですが、この鳥は逃げる気配もなく、近くでカメラを向けてもじっと木に止まったままなんです。

仕事の合間に表に出てみると、場所を多少移動したりしているものの、ずっと柊の木の上や、下に置いているメダカの水槽の近くにいます。(メダカを襲いません)

で、夕方になって、まだいるのかな?って思って表に出て見てみると、柊の木の下で少ししんどそうにぐったりしています。

逃げなかったのは、弱っていたからなんですね…

このまま放っておくと野良猫やカラスに襲われるかもと思い、手でそっと抱き上げると全然抵抗もせずおとなしくじっとしています。

うーん、なんだか息が荒くて、ひゅーっひゅーって小さな呼吸音が聞こえてきます。
みるみる弱っていってるような…

スポイドを使ってほんの少しだけ水を口に入れてあげましたが、飲めている感じもありません。
もうどうしてあげることもできない無力感に襲われながら、手のひらの上で優しく優しく撫で続けてあげました。

しばらくずっと手のひらの上で撫でてあげていましたが、激しかった呼吸もだんだんと弱くなり…

 

とうとう息をしなくなってしまいました・・・

 

なんだかやりきれない思いがこみ上げてきて、思わず涙が出てしまいました…
朝出会ったばかりですが、最期の時を私の手の中で迎えるなんて、何かが引き合わせてくれたのかなぁ…

まだ温もりの残っているひよどりをとりあえず布に包んであげて保管し、夜になってから布を取り、そのまま土に埋めてあげました。

土に還るんやで…

 

*野鳥を素手で直接触ってはいけないので、薄いゴム手袋をしましたが、ゴムで撫でられるのはいやだろなと思い、その上から厚手の軍手をはめてそっと撫でてあげました。

 

【弱っている野鳥を見つけたら】

神戸市によると、そのまま見守って自然のままにしておくのが基本だそうです。
あるいは下記に相談してくださいとのことです。

  • 神戸農林振興事務所林業課 078-361-8554
  • 神戸市鳥獣相談ダイヤル 078-333-4408(午前8時00分~午後9時00分 年中無休)

【野鳥が死んでいるのを見つけたら】

直接手では触らずゴム手袋などを使用して、ビニール袋に入れて密封し、廃棄物(生ゴミ)として決められた日にゴミステーションに出す、あるいは自宅等に埋めてもよい庭などがある場合は、穴を深めに掘って埋めてあげてもいいそうです。

ただし、下記の場合は先ほどの問い合わせ先に連絡してくださいとのことです。
(1)家畜伝染病予防法に定められている高病原性鳥インフルエンザの対象家畜である鶏、あひる、うずら、七面鳥に異常がみられた場合
(2)鳥が次々と連続して死亡する、または、野鳥が密集して死んでいる場合

触った後は手洗いうがいをしっかりしましょう。

ちなみにひよどりは鳥インフルエンザの対象外とのことです。